date:2005, 8/9~9/27
place:EU

ヨーロッパツアーを終えて・・・
2005.10.12

今回私は、8/9~9/15のロンドン・ギャラリーベソンの展示会にはじまり、8/20~9/27ハイアムホールでのワークショップ、8/27~8/31まで開催のベルギーでのワークショップに至るまで8月一杯はヨーロッパを移動してきました。

ギャラリーベソンは毎年恒例のサマーエギジビション(合同の展示会)に参加しました。館長のアニタ・ベソンさんには中国での個展への祝辞もいただき、いつもお世話になっています。

イギリスのいくつかの都市
ロンドンからハイアムホールのあるカンブリアに移動する道すがら、イギリスのいくつかの都市に寄ってきました。記憶に残ったものとしては、ソマーセット近くの海岸でのライムストーン(石灰岩)が一面に広がる景色は見事でした。また、工業都市のマンチェスターでは近代的ビルが立ち並び、イギリスの伝統や自然のすばらしさとの対比が大変興味を惹くものでした。

ハイアムホール
ハイアムホールでのワークショップも恒例です。今年は”織部”のテーマで行いました。
受講生達はアマチュアからプロまで様々な分野の人が集まりましたが、皆、織部の自由な発想とデザインに目を丸くしていました。

ベルギーにて
そして、いよいよベルギー。ベルギーでのワークショップ開催は私にとってはじめてのことです。どんな国なのか・・・どんな人々が集まるのか・・・私のことをどう受け入れてくれるだろうか・・・さすがの楽観主義の私も多少なりの不安はあったのですが、講義の初日に生徒たちの真剣な顔に見えた途端、その熱気で不安もいっぺんに吹きとんでしまいました。

受講生は約40人でしたが、皆、そろってほんとに熱心です。事前に私の作品をホームページでチェックして研究していてくれました。授業で行った花瓶作成のデモンストレーションの時は、真剣な眼差しで食い入るように見ていて、とても感動を表してくれました。ベルギーの地で陶芸がここまで受け入れられるとは意外なことだったので、とても嬉しく光栄に感じます。
そして大盛況のワークショップからとんとん拍子に話が進み、なんと来年は、ブリュッセルで個展を開く運びになりました!!
また、ベルギーの『生花インターナショナル』の方々も暖かく迎えてくれ、来年は個展に先んじて、日本大使館で開かれる生け花の展示会に私の花瓶を使用することになりました。いやあ、来年のことで鬼が笑うかもしれませんが、今からとても楽しみです。

余談ですが、ベルギーはビールがとても美味い!!コクがあって芳醇濃厚です。特に気に入ったのは、「デコーニック」という名前のビールです。ホップの苦味のあるビールです。残念ながら日本では手に入らないようですが、どなたか置いてある店をご存知でしたら教えてください!!多少遠方でものこのこ出向くかもしれません!

ビール以外の食べ物もどれも美味しかったです。ベルギーチョコレートは有名ですけど、うん、確かに美味い!私など、ビールのつまみにパクパクと口に運びました。レストランのサービスも充実していて、どこへ行ってもとても気持ちよく過ごすことができました。

他に興味深かったのは、沢山の自転車が走っていて、自転車専用道路が充実していることです。自転車ではオランダが有名ですが、ベルギーもオランダに負けじと劣らずでは?と思いましたね。
かくして、ベルギーは私の”また是非訪れたい国のリスト”の一つに加えられました。

それでは、最後になりましたが、今回のワークショップ関係でお世話になった皆様方に「ありがとうございました!」と深くお礼を言うと共に、また来年も行きます!今後もよろしくお願いいたします。

道川省三